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プロフィール

伊藤 孝 イトウ タカシ

所属部署名 人文社会科学研究科 電話番号
職名 教授 ■FAX番号
住所 埼玉県さいたま市桜区下大久保255 ■メールアドレス
■ホームページURL

プロフィール

兼担研究科・学部

経済学部 経営学科

COE・クラスタ・研究グループ

研究分野

世界石油産業史
キーワード:世界企業 , 国際企業経営 , 国際石油企業 , アメリカ経営史

現在の研究課題

これまでの私の研究は,すべて国際石油企業ニュージャージー・スタンダード石油会社(現在名エクソンモービル社)の活動史に関するものである。私は1920年代を最初の研究対象時期として設定して,以後1960年代末まで考察した。拙著『ニュージャージー・スタンダード石油会社の史的研究』(北海道大学図書刊行会,2004年)においてこれらの研究を総括した。その後,研究の対象時期を一挙に今日に近づけ,1990年代初頭以降の同社(エクソンモービル社)の世界各国での原油と天然ガスの生産事業について分析し,「エクソンモービル社による原油と天然ガスの生産活動―1990年代初頭以降の新展開」(『社会科学論集』,125号,2008年)を公刊した。現在は,再び歴史をさかのぼり,現代の世界石油産業が形成される歴史起点のひとつをなした1970年代に対象時期を設定している。業界最大企業の活動の史的分析を通じて世界の石油産業の発展史およびその全体像を探ることがこの研究の変わることのない目的である。

所属学会

所属学会
経営史学会
日本経営学会
Business History Conference
Association of Business Historians

学歴

出身大学院・研究科等
1982 , 北海道大学 , 博士 , 経済学研究科 , 単位取得満期退学
1979 , 北海道大学 , 修士 , 経済学研究科
出身学校・専攻等(大学院を除く)
1976 , 北海道大学 , 経済学部 , 卒業
取得学位
博士(経済学) , 北海道大学 , ニュージャージー・スタンダード石油会社の事業活動―1920年代初頭から1960年代末まで―

研究活動業績

研究業績(著書・発表論文等)

著書
ニュージャージー・スタンダード石油会社の史的研究 : 1920年代初頭から60年代末まで
,北海道大学図書刊行会 200404
伊藤孝
The History of Standard Oil Company (New Jersey): An Inquiry into its Worldwide Business Activity, The Hokkaido University Press,

論文
1970年代におけるエクソン社の原油獲得活動
,『社会科学論集』(第138号):1-54 201303
伊藤 孝

エクソンモービル社による原油と天然ガスの生産活動 : 1990年代初頭以降の新展開
埼玉大学経済学会,社会科学論集,125:37-91 200809
伊藤孝
The Upstream Business of Exxon Mobil Corporation Carried out in New Areas from the Early 1990s up to Now

20世紀初頭のスタンダード石油会社 : 「トラスト解体」以前の原油獲得活動について
埼玉大学経済学会,社会科学論集(96):1-36 199902
伊藤孝
Standard Oil Company in the early Twentieth Century

第2次大戦後ニュ-ジャ-ジ-・スタンダ-ド石油会社の世界企業活動 : 1960年代末までを対象に (2)
埼玉大学経済研究室,社会科学論集:89-118 199602
伊藤孝

第2次大戦後ニュ-ジャ-ジ-・スタンダ-ド石油会社の世界企業活動 : 1960年代末までを対象に (1)
埼玉大学経済研究室,社会科学論集:39-75 199512
伊藤孝

第2次大戦後イギリスにおけるニュージャージー・スタンダード石油会社 : -続-1960年代末までを対象に
埼玉大学経済研究室,社会科学論集:91-131 199207
伊藤孝

第2次大戦後イギリスにおけるニュージャージー・スタンダード石油会社 : 1950年代末までを対象に
学会誌刊行センター,経営史学,24(2):33-67,93 198900
伊藤孝

第二次大戦期のニュージャージー・スタンダード石油会社
学会誌刊行センター,経営史学,21(2):32-60 198600
伊藤孝

1930年代ニュ-ジャ-ジ-・スタンダ-ド石油会社の世界企業活動 -2-
埼玉大学経済研究室,社会科学論集:183-226 198312
伊藤孝

1930年代ニュ-ジャ-ジ-・スタンダ-ド石油会社の世界企業活動 -1-
埼玉大学経済研究室,社会科学論集:187-222 198303
伊藤孝

1920年代ニュージャージー・スタンダード石油会社の世界企業活動 (2)
北海道大学經濟學部 = HOKKAIDO UNIVERSITY SAPPORO,JAPAN,北海道大學 經濟學研究 = THE ECONOMIC STUDIES,31(4):113-149 198202
伊藤孝

1920年代ニュージャージー・スタンダード石油会社の世界企業活動 (1)
北海道大学經濟學部 = HOKKAIDO UNIVERSITY SAPPORO,JAPAN,北海道大學 經濟學研究 = THE ECONOMIC STUDIES,31(3):175-216 198111
伊藤孝

学会発表
1970年代における国際石油企業の原油生産体制の再編成 エクソン社を対象として
経営史学会,経営史学会『第47回全国大会要旨集』,:49-50 201110
伊藤 孝

エクソンモービル社による原油と天然ガスの生産活動
経営史学会第42回全国大会 200611
伊藤 孝

ニュージャージー・スタンダード石油会社の史的研究
経営史学会・関東部会 200507
伊藤 孝

Standard Oil Company (New Jersey) in the U.K. market from the end of World War ・ through to the end of the 1960s
Association of Business Hisorian, Notthingham University 200406
Takashi Itoh

ニュージャージー・スタンダード石油会社の事業活動-1920年代初頭から1960年代末まで
経営史学会第35回全国大会 199910
伊藤 孝

第2次大戦後イギリスにおけるニュージャージー・スタンダード石油の事業再編
経営史学会第24回全国大会 198810
伊藤 孝

第2次世界大戦とアメリカ石油大企業
経営史学会第21回全国大会 198510
伊藤 孝

その他
書評 橘川武郎『戦前日本の石油攻防戦―1934年石油業法と外国石油会社―』
ミネルヴァ書房,『社会経済史学』,Vol. 79(No.4):109-111 201402

1970年代における国際石油企業の事業構造の再編成―現代世界石油産業の起点
科学研究費補助金・研究成果報告書 201306
伊藤 孝

1970年代におけるエネルギー産業の構造転換と国際石油企業の事業活動
平成24年度 埼玉大学研究機構プロジェクト研究成果報告書 201305
伊藤 孝

1970年代のエクソンモービル社による油田支配体制の再構築―アラスカ,北海での原油生産体制の形成―
平成23年度 埼玉大学 総合研究機構プロジェクト研究成果報告書 201205
伊藤 孝

ヴェネズエラにおける国際石油企業の油田支配体制の瓦解―現代世界石油産業の起点
平成22年度 埼玉大学総合研究機構プロジェクト研究成果報告書 201105
伊藤 孝

リビアにおける国際石油企業の油田支配体制の瓦解―現代世界石油産業の起点
平成21年度 埼玉大学総合研究機構プロジェクト研究成果報告書 201005
伊藤 孝

1970年代初頭以降の国際石油資本による油田支配体制の史的分析
科学研究費補助金・研究成果報告書 基盤研究(c) 200906

エクソンモービル社のサウジ・アラビアにおける油田支配権の喪失過程の解明-現代世界石油産業の起点
,平成20年度 埼玉大学総合研究機構プロジェクト研究成果報告書 200905
伊藤孝

国際石油企業による原油・天然ガス生産事業の史的展開
埼玉大学総合研究機構プロジェクト研究成果報告書 200809
伊藤 孝

1970年代初頭以降の国際石油資本による油田支配体制の史的分析
,平成18年度 埼玉大学総合研究機構プロジェクト研究成果報告書 200706
伊藤孝

1970年代初頭以降の国際石油資本による油田支配体制の史的分析
埼玉大学総合研究機構プロジェクト研究成果報告書 200706
伊藤孝

世界石油産業の現段階
科学研究費補助金研究成果報告書 200606
伊藤 孝

書評 梅野巨利著『中東石油利権と政治リスク : イラン石油産業国有化紛争史研究』
,『社会科学論集』(第109号):119-125頁
伊藤 孝

研究費

科学研究費補助金(研究代表者)
2009-2012 , 1970年代における国際石油企業の事業構造の再編成―現代世界石油産業の起点 , 基盤研究(C) , 本課題研究は,世界最大の石油企業であるエクソン社の1970年代における原油獲得活動を,サウジ・アラビアなどを対象地域として解明した。同社による事業構造の再編成を対象にして,今日の世界の石油産業の構造や特徴がいかに形成されたかの一端を探った。
2006-2008 , 1970年代初頭以降の国際石油資本による油田支配体制の史的分析 , 基盤研究(C) , 本年度の研究は,第1に,そしてこれが中心であるが,国際石油企業,特に最大企業であるエクソンモービル社の1990年代初頭以降の原油と天然ガスの生産活動について検討した。その主な結論は以下の通りである。 (1)アメリカのメキシコ湾の大水深海域,旧ソ連邦諸国,西アフリカ諸国でのエクソンモービル社の活動は1990年代末までに原油の生産に結実した。西アフリカの場合は,2005年には同社の世界における最大の原油生産拠点に転じた。西アフリカと旧ソ連邦は,原油の確認埋蔵量,および油田の開発状況,生産開始予定などからして今後一層の生産増が可能と思われる。なお,天然ガスについては見るべき成果は乏しい。 (2)3つの地域・海域,特に大水深海域での活動は,1990年代初頭頃から始まる原油と天然ガスの探鉱,開発などでの技術面の革新,あるいは顕著な発展に支えられ,かつこれと相伴って進展した。メキシコ湾の大水深海域での活動は先行した大陸棚(浅海域)での操業を前提とはしたが,大水深海域での操業を可能にする探鉱・開発技術などの高度化が不可欠だった。 (3)エクソンモービル社(エクソン社)にとってモービル社を買収したこと(1999年)が,これら新開の地域・海域,特に旧ソ連邦と西アフリカでの活動を強化ないし飛躍させる契機となった。西アフリカにおける原油の最初の獲得,およびその急進展は,モービル社の権益の継承によるものである。 第2に,本年度は続いて,1970年代初頭以降の中東・北アフリカ地域において,国際石油資本が所有する油田の支配権が如何にして失われたかの分析を試みた。当初,エクソン,BP,RD=シェルなどは,現地政府との交渉において本国政府の外交支援を直ちに要求していないこと,またエクソン社の場合はリビアでは液化天然ガス・プラントの建設・運営によって現地政府との融和を図ったこと,などが明らかになった。
2002-2005 , 世界石油産業の現段階-「スーパー・メジャーズ」の形成とその歴史的意義について , 基盤研究(C) , 本研究は,世界石油産業の現段階の構造と特質を探ることを目標として,そのための作業の一部を試みた。検討対象,分析範囲等を大きく限定し,スーパー・メジャーズとして最大企業のエクソンモービル社を対象として,1990年代初頭から2003年末までのアメリカのメキシコ湾の大水深海域,旧ソ連邦諸国,西アフリカにおける原油と天然ガスの生産活動を考察した。研究から得られた結論は以下の通り。 第1に,これら新規進出の地域・海域での活動は,2003年までには原油の生産に結実した。エクソンモービル社の今後の生産を持続可能とするひとつの基本条件を構成したと考えられる。 第2に,大水深と呼ばれた深海域での活動は,1990年代初頭頃からの原油と天然ガスの探鉱,開発技術などの飛躍的な発展に支えられ,かつこれと相伴って進展した。 第3に,旧ソ連邦での活動は,油・ガス田の存在がすでに明らかな地域・海域を対象として事業を開始することで試掘に伴うリスクの回避を図った。 第4に,西アフリカは,カスピ海とその周辺域とともにやがて北海に代替するヨーロッパ市場向けの有力生産拠点として位置づけられており,2003年頃までにはこれに応える成果が見られた。 第5に,本研究が対象とした諸地域・海域は,巨額の事業費を要した。エクソンモービルは費用の削減,投資の回収にむけて多くの努力や工夫を試みた。 最後に,エクソン社にとってモービル社を買収したことが,これら新開地域・海域での活動を飛躍させる契機となった。

教育活動実績

授業等

国際産業論
国際産業論特講
演習
国際産業史(院・経済科学研究科)
国際産業史特論(院・経済科学研究科)